薬剤師の令和から始める健康ブログ

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意外と知られていない!適切なアルコール消毒の使い方

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今回はコロナウイルス問題で使う機会が急増しているアルコール消毒について考えてみたいと思います。

従来、アルコール消毒については、医療業界だけでなく、飲食業の方も良く使われていたかと思いますが、最近これは…?と思うような機会に遭遇しましたので、適切な使い方について書いていきたいと思います。

消毒薬としてのアルコール

消毒薬として使われている成分としてのアルコールは、正式名称:エタノールであり、飲料として用いられている一般的なアルコールの高濃度版になります。

じゃあ飲めるのか?と聞かれるかも知れませんが、答えはNOです。

仮に飲めるようにすることも出来ると思いますが、飲むことが出来るアルコール消毒薬を作るとなると酒税がかかり、かなり高額の消毒薬となってしまう可能性があると考えられます。

つまり、飲むことが出来ないようにイソプロパノールなどの添加物が加えることで、人体にもわざと有害なものにしていますので、安いという理由で消毒薬を飲むのは非常に危険と言えます。そもそも飲用ではない旨の記載もある気がしますが…

当たり前ですが、酔いたい場合は通常のお酒の購入を強くオススメします(笑)。


もともとどんな用途で使われていたか

医療業界では、処置の前後等には手指衛生を行うべきとされています。

もともと医療従事者が患者さんに触れる機会は診療上多くありますが、患者さんだけでなく、医療従事者自身の体を守るためにも清潔な状態を保つことが必要とされています。

この手指衛生とは文字通り接触感染を予防するために手を清潔にすることを指しますが、具体的な対策方法として、アルコール製剤を用いた消毒流水による手洗いの2つがメインとなります。

予てより、アルコールと手洗いには使い分けがあり、端的に言えば見た目上、手に汚れがあれば手洗い、汚れが見えなければアルコールという使い分けがあります。(外科的な処置を行う場合など、特殊なケースは除きます。)

上記の詳細な使い分けや、例外について等は今回割愛いたしますが、以前に記事にしておりますので、興味を持っていただけましたらこちらもご覧下さい。
www.reikenblog.work

実はあんまり意味ないケース

最近、コロナ対策として、環境表面をアルコールで消毒しているようなケースが散見されていますが、感染対策的に環境表面のアルコール消毒は勧められない。と言うのが一般論になります。

理由としては、アルコールでの殺菌を行うためには一定量のアルコール濃度が必要となり、広域を消毒するためにスプレー等でアルコールを吹きかけて、タオル等で拭く程度では均一な消毒を行っているとは言えず、効果が不十分となる可能性が高いため、コスト面や労力面のロスを避けるために行うべきではないとされています。

また、アルコールには揮発性があり、誤って吸い込んでしまうと体に良くないという点や、可燃性もあるため、誤って引火してしまうと大きな被害を引き起こす可能性があることからも推奨されていないとされています。

上記のような理由から、環境表面の消毒をするケースは明らかに感染源がそこにあると想定される場合に行われ、使用される消毒薬は次亜塩素酸ナトリウムを含むものが使われることが多いかと思います。

ちなみに、そもそもアルコールで消毒できないウイルス(ノロウイルスなど)も存在します。最近はコロナ対策としてアルコールばかりにフォーカスが当たっていますが、正しい感染対策が望まれるところだと思います。

ノロウイルスに関する記事はこちらです。
www.reikenblog.work

こんな人はアルコール消毒を使う際注意

アルコールを用いた手指消毒にも、避けるべきケースが存在します。

それは、手が荒れている場合です。

そもそも、アルコールには刺激性もあり、手が荒れている際に使用すると「ジワー」っと痛みに近い感覚を覚えた方もいらっしゃるかと思います。

その感覚は、手がアルコールにより障害されている状態となりますので、手荒れを悪化させてしまいます。

しかも、手荒れがあった場合、アルコールや手洗いの効果が低下することもわかっており、感染対策的にも手荒れを優先的に治療必要があると考えられます。

看護士さんや美容師さんなどは、手荒れが職業病ともいえるくらい高頻度で現れるかと思いますが、なかなか症状が改善しない場合は皮膚科の受診を強くオススメ致します。

そもそも、アルコールが揮発する際に手の水分や皮脂も一緒に揮発していくため、手荒れを起こしやすくしていますので、手が荒れやすいという方は、消毒と一緒にスキンケアも行うことが望まれています。

最後になりましたが、手が荒れている場合は適温のぬるま湯や、水を使って適度に手洗いを行うことが推奨されています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

消毒用アルコールを使う機会が増えておりますが、ご自身の体を守るためにも適切にアルコール消毒を行っていただければと思います。

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