薬剤師の令和から始める健康ブログ

日常生活に役立つ、健康に関する話題を提供します。健康についてお悩みのことがありましたらテーマとして取り上げますので、お気軽にコメントください。

時事ネタ コロナウイルス感染症について

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今日は中国で猛威を振るっている「新型コロナウイルス感染症」について書いていきたいと思います。
昨年末に中国の武漢市で確認されてから広がりを見せている感染症ですが、まだまだ終息の気配を見せていません。
今回は、既に多くの報道等でも取り上げられておりますが、身近な対策方法や、他のウイルス感染症との違いなどを書いていきたいと思います。

そもそも「コロナウイルス」とは?

コロナウイルスはかねてより存在しており、諸説ありますがその見た目が太陽の「コロナ」のように見えることや、形態が王冠のようにも見えるので"crown"のギリシャ語である”corona"から、その名がつけられたウイルスと言われています。

2002年に発見されたSARSコロナウイルスはコウモリが自然宿主と考えられておりますが、今回の新型コロナウイルス感染症の原因生物はネズミやヘビではないかと言われていますが、現在までに特定には至っていないようです。

ワクチンとかはないの? 治療は?

ワクチンについて

こうしたウイルス感染症については、インフルエンザなどのようにワクチンが作られているものであれば、事前に摂取することで罹患率を下げることが出来ます。しかし、このように突然発生した新型のウイルスについては、ウイルスを弱毒化する作業に加え、人体への影響等を調べることが早急に出来ませんので、常に後手に回ってしまいます。

ワクチンの作成(ウイルスの弱毒化)には成功したような報道も出ておりますが、実用化は安全性面の解消などが必要となるかと思いますので、個人的にはまだ時間がかかるのではないかと思っています。

治療法について

基本的には治療薬がないことも災いし、対症療法(栄養補給や水分補給などを行い、自然治癒力を高める治療法)ぐらいしか現状治療が出来ないということで、高齢者や免疫機能が低下した患者さんにおいては治療に難渋するケースがあるかと思います。

インフルエンザに使う薬剤は何で使えないの?と聞かれたことがありますが、一般的なインフルエンザ治療薬は「ノイラミニダーゼ阻害剤」というもので、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する作用があります。一方で、今回のコロナウイルスについてはノイラミニダーゼを持たないため残念ながら効果がないとされています。

おまけ

余談ですが、実は本邦にも効果がありそうな薬剤「※ファビピラビル」はあるのですが、より死亡率が高い新型インフルエンザが蔓延した際に使用すべく、国が備蓄管理しており、今回のケースでは本剤の薬剤耐性化懸念などから活躍の場は無さそうです。
※ファビピラビルはRNA合成阻害剤で、アビガンという商品名ですが上述したように国の判断がないと使用自体が出来ない薬剤とされています。


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予防法は?

感染経路としては飛沫感染とされておりますので、予防法としては、手洗いやうがいによるウイルスの洗い流しや、アルコールを用いた殺菌、マスクの着用による体内へのウイルス進入防止などが有効とされています。


マスク使用のコツ

また、マスクを着用の際には、ご自身のサイズに合ったものを用いるのがポイントです。
最近は女性用や大きめサイズなど、様々な種類のものが発売されており、ご自身にあったサイズのものをご使用ください。
たまに、マスクの横や下側がガバガバになっていらっしゃる方も見受けられます。
折角の予防効果が下がってしまいますのでご注意いただけますと幸いです。

マスクの選択について

種類についても一般的なサージカルマスクで大丈夫です。
以前SARS問題が起きたときも「N95マスク」という空気感染予防用のマスクを買い求める方がいらっしゃいましたが、上述しましたように本感染症は飛沫感染症ですので、そこまでの装備は必要ないと思います。
実際につけたことある方はわかるかと思いますが、N95マスクはつけるために密着テストが必要だったり、そもそも息苦しくて日常生活自体を送ることが難しいほどです。コスト的にも高額ですので、繰り返しになりますが通常のサージカルマスクをご利用ください


アルコール消毒関連のおまけ

余談ですが、ウイルスでもアルコールが効かないものも存在し、有名なものとしては「ノロウイルス」などがあります。
アルコールがウイルスを殺す機序としては、多くのウイルスはエンベロープという膜に覆われており、アルコールが触れるとこのエンベロープが破壊され殺菌作用を示します。しかし、ノロウイルスはこのエンベロープがないウイルスのため、効果が無いのです。
対策としては、手洗いやうがいを徹底したり、宿主として多く見受けられる牡蠣などの二枚貝を召し上がる際にはよく加熱することが望まれます。


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まとめ

いかがでしたでしょうか?
正直、テレビをつけてもこの話題一色で、早く終息してほしいと願うばかりです。
インフルエンザも流行しておりますので、忙しい時期かと思いますが、ご自愛いただきながら日々の生活をお過ごしください。

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