昨日講演会に参加した際に、ガチガチに治療することの是非について質問がありました。
我々は医療者として、疾患の状態を良くしたりコントロールできるように努力します。
しかし、そのためには今までの生活とは異なり、ある程度の制限などが生じる場合がほとんどです。
果たしてそれは幸せなのか?ホントにそこまでしないといけないのか?
治療を行いつつ、ハッピーになるためにはどうしたら良いのかちょっと考えてみました。
最終的にはバランスに行き着きます。そんな話です。
治療にはガマンが多い?
何か疾患を患った際に、生活習慣病等であれば、まずは食事の節制と運動を適宜行うような治療方針が一般的です。
しかし、今までそうした節制等が上手く行かなかったので疾患に罹っているので、そう簡単にはいかないことが多いです。
次に薬物療法などに移り、それでも厳しければ入院したり、疾患によっては手術を行ったりします。
それでも現在の医療は進歩しており、多くのケースでは薬物療法でストップすることが多いかと思います。
ただし、忙しくて薬をしょっちゅう飲み忘れてしまったり、そもそも面倒で飲まなかったりすると、ステージがどんどん上がっていきます。
こうしたことを予防するためには、ハンバーガーやポテトチップを食べるのを控えたり、疲れるからといって敬遠している運動を行っていく必要があり、そこまでして健康でいる必要があるのか?という疑問が生じてくると思います。
ガマンをしないとどうなるのか?
確かにガマンは辛く、私も欲望の赴くままに暴飲暴食できたらどれだけすばらしいかと考えることもあります。
しかし、健康を害してしまうと日常生活において弊害が生じることをよく認識しているので、たまに飲みすぎることはありますが、翌日の仕事などに大きな影響を与えることは少ないです。最近は年を取るごろにアルハラを受ける頻度が減りました。
医療者も聖人君子のような人ばかりではなく、機会等に制限を設けている程度です。(聖人君子のような医療者の方申し訳ございません… m(_ _ )m)
中にはとんでもない不摂生をしている人もいますが…
実際に医師や薬剤師、看護士などの医療者も人間ですので、食べ過ぎたら太りますし、お酒を飲みすぎたら肝機能が低下します。
当たり前のことですが、ストレスが溜まっているときにガマンするのはツライと思いますので、日ごろから少しずつ節制してみるのはいかがでしょうか?
本当に困っているのは国
実際にもう治療しなくて良いです!とハッキリ仰る方もいらっしゃいますし、我々もそうした方を見捨てることがないように努力をしますが、結局は来院されなくなってしまえば介入できませんのでそれまでとなることが多いです。
しかし、こうした疾患をほっておくと、さらに重症な疾患を招き、救急搬送されるなどして、ケースによっては莫大な医療費がかかることがあります。
病気を患っている本人は高額療養費制度により、年齢や所得にもよりますが、ある程度の費用が救済されます。
しかし、こうした制度で解消された支払い分は無くなっている訳ではなく、国が税金から支払っているのです。
つまり、こうした未治療の方が重大な疾患を起こすことを国は防ごうとしており、一生懸命予防策を展開しています。
例えば、自治体ごとに運動習慣を作るよう呼びかけをしています。最近ではアプリと連動させ、運動量に応じてポイントが溜まり、ポイントと景品を交換できるなどの取り組みを行っているところもあります。
昨今の高齢化により、ただでさえ費用がかさんでいる医療費を国は削減したいのです。
過去のブログでも一部書きましたが、運動を増進することで約7兆円の経済損失を減らせるといったデータもあるようです。
過去の運動に関しての記事はこちらです。
www.reikenblog.work
まとめ
取り留めの無い内容で申し訳ありません。
冒頭でも記載しましたが、大切なのは節制と享楽のバランスだと私は考えており、ツラい時は多少ガマンせずとも大丈夫だと思いますし、日ごろからの生活を見直すことが重要だと思っています。
そしてあきらめずに治療をすることだと思います。あきらめるのは簡単ですが、人生100年時代とも言われていますので、楽しい時間を長く出来るように是非ご検討いただけますと幸いです。
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