薬剤師の令和から始める健康ブログ

日常生活に役立つ、健康に関する話題を提供します。健康についてお悩みのことがありましたらテーマとして取り上げますので、お気軽にコメントください。

本当に知ってる?意外と知らない「油」のあれこれ

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この時期になると健康診断を終えられ、そろそろ結果が出てきた方もいらっしゃるかと思います。
気になる検査値はありませんでしたか?
今日は日常生活でも気になりがちの「油」について書いていきたいと思います。

食事とコレステロールの関係は?

あまり知られてないかも知れませんが、食事から摂取されるコレステロールは約3割前後で、残りの7割ほどは体内で作られています。
これらの作業は肝臓で行われており、体内でのコレステロール値をコントロールしています。
要するに、健康診断の前日にドガ食いをしても、よほど凄まじい量でなければコレステロールはすぐに大きな変化はしにくいパラメータになります。
ですので、日ごろからの食生活管理がとても重要となってきます。
どういった食生活が良いのかおススメの食材なども含めて書いていきたいと思います。

ちょっと意外!?コレステロール対策に…

コレステロールを下げるためには、油物を控えれば良いんじゃないの?と思われる方も多いかと思います。もちろんそれも手段の一つです。
ただ、揚げ物大好き!わかっていても中々やめられない…という方も多いはず。
そうした中、一部の油(不飽和脂肪酸)コレステロールを下げ中性脂肪なども減らし、さらには血流まで良くしてくれるといったことがわかってきました。

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油にも種類があるの?

油は栄養学的には脂肪酸として分類され、大きく分けて動物性脂肪などが中心の「飽和脂肪酸」と主に植物性脂肪や魚に含まれる「不飽和脂肪酸」、科学的に作られた「トランス脂肪酸」に分類されます。

「トランス脂肪酸」って?

ここからはなんとなく耳にされた方も多そうな 「トランス脂肪酸」についてです。マーガリンや外食チェーンなどで使用されている食用油に含まれており、血管に対する毒性が指摘されており、なるべく控えたほうが良い油になります。
「外食が多い方」という健康診断などでのチェック項目を見かけたことはありませんか? 現在では、健康志向が強まり、トランス脂肪酸を使わないお店も増えてきていますが、トランス脂肪酸を含む油は比較的安価なものも多く、いまだ多くのお店で使用されています。
食事に行く際に、その都度どのような油がそのお店で使用されているかを考える方は正直少ないと思いますので、外食の割合が高くコレステロール値が高くなってしまっている方はご注意ください。

「飽和脂肪酸」って?

乳製品、肉などの動物性脂肪や、やし油など熱帯植物の油脂に多く含まれています。重要なエネルギー源であるとともに、飽和脂肪酸の摂取量が少なすぎても多すぎても良くない栄養素です。
少なすぎると脳などの細い血管に関わる疾患リスクが上がってしまったり、多すぎると冠動脈疾患、肥満、糖尿病をまねく可能性があります。
このため、適度な量の乳製品や肉類を食べることは、生活習慣病を予防することになります。

「不飽和脂肪酸」って?

この不飽和脂肪酸が本日のメインです。
脂肪の構成要素である脂肪酸のうち、植物や魚の脂に多く含まれるもので、体内で合成できないため、食事などで摂取する必要があります。

この不飽和脂肪酸は科学的にも深堀りすることが出来るので、本気で書くと非常にマニアックな内容になってしまうので、簡潔に書きたいと思います。(ご専門の方がご覧になられておりましたら、暖かい気持ちでお許しください。)

不飽和脂肪酸には、様々な種類があり、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ9脂肪酸等に分けられます。本当は他にも色々あります。

オメガ3脂肪酸にはα-リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、IPA(イコサペンタエン酸)などがあることが知られています。
これらは青魚に多く含まれている他、最近では亜麻仁油やエゴマ油にも多く含まれているので、スーパーなどでも良く見かけるようになったかと思います。
このオメガ3脂肪酸は上記でも書きましたように、コレステロールや中性脂肪を減らしたり、血栓が出来るのを防いでくれる働きがあることがわかっています。

しかし、亜麻仁油などは加熱してしまうと、上記の性質を失ってしまいますので、食物として摂る場合、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどにむいています。

他にも、オメガ9脂肪酸にはオリーブオイルなどが含まれ、揚げ物などにも使うことが出来ますので、揚げ物を食べたいというときにはおススメです。ちょっとコストが掛かりますが…
また、オリーブオイルにも種類が色々とあり、そうした種類によっても違いがあるのですが、長くなるのでまた今度書きたいと思います。

最後に不飽和脂肪酸の中でも、オメガ6脂肪酸は摂りすぎに注意したい油になります。ごま油などに多く含まれていますが、これは摂り過ぎないほうが良い脂肪酸なので、不飽和脂肪酸に分類されていますが注意が必要です。
オメガ6脂肪酸も体内において必要なものであることは間違いありませんが、不飽和脂肪酸=体に良いもの!という認識にならないように注意しましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
少しマニアックな記述が多くなってしまい申し訳なく思っています。
私自身がもともと凝性なところもあり、わかりにくい点などがありましたらご指摘ください。

オメガ3脂肪酸については、テレビなどのメディアでも大きく取り上げられており、サバ缶がスーパーからなくなってしまうような話も聞いたことがありました。
ただ、オメガ3脂肪酸も限界まで取ればいいというものではなく、亜麻仁油をそのままガブ飲みしたら健康になるどころか肥満に繋がる可能性もありますので、何事もほどほどにしていただけますと幸いです。

健康診断で良かった方も悪かった方も、あらためて生活を見直す上で、本記事が役立つことをお祈りいたします。