最近職場に新たなメンバーが加わったのですが、タバコを吸われる方でした。以前は私が所属する会社でも喫煙率が高かったのですが、最近はめっきり見なくなっていたので、最近の喫煙率ってどうなってるのかな?と疑問に思い調べてみました。すると私自身も誤認していた内容もありましたので書いていきたいと思います。
最近の喫煙率
日本専売公社、日本たばこ産業株式会社による調査によると、平成30年での前年齢での喫煙率は、男性で27.8%、女性で27.8%という数値で、40代が男性女性ともに最も喫煙率が高く、60歳以上の男女、次いで20代の男女の順で喫煙率が低いというデータがありました。
この統計が開始された昭和40年から比べると、喫煙率は約1/3まで低下しており、社内でも見る機会が減ったな…と思うのもうなずける結果でした。
電子タバコってどうなの?
最近急増している電子タバコですが、健康に与える影響については皆さんご存知ですか?煙がほとんど出ないものや、匂いもほとんどないので普通にすうよりはマシなのでは?と思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そんな中、日本呼吸器学会から声明が出ておりましたので、以下に記載したいと思います。
非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解
日本呼吸器学会は、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコについて以下のように考えます。
1.非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性がある。
2.非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用者が呼出したエアロゾルは周囲に拡散するため、受動吸引による健康被害が生じる可能性がある。従来の燃焼式タバコと同様に、すべての飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での使用は認められない。
ここで私も含め、誤認されやすいポイントについてまとめたいと思います。
誤認ポイント1:「従来のたばこより健康リスクが少ない」と思われている
この呼吸器学会の見解によると、「非燃焼・加熱式タバコや電子タバコは、燃焼式タバコをやめられない人、あるいはやめる意志のない人にとっては健康被害の低減につながるとして、従来の燃焼式タバコ使用者は代替品として電子タバコを使用することを推奨する考え方があります。しかし、これらの新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠が得られるまでには、かなりの時間を要します。現時点では明らかでなく、推測にすぎません。」と記載されております。
ニコチンなどの有害物質の摂取量は電子タバコのほうが、通常のタバコに比べて少ない点については、一部配慮がなされた記載もありましたが、有害物質の摂取量が減っても悪いものには変わりないので、それがどのように健康に影響を与えるのかはデータ不足といった内容でした。
誤認ポイント2:「受動喫煙の危険がない、あるいは少ない」と思われている
世界保健機構では、「電子タバコのエアロゾルにさらされると、健康に悪影響がもたらされる可能性がある」、「新型タバコの受動喫煙による健康リスクについて科学的証拠を得るにはかなりの時間を要します。有意な健康リスクではないとの主張もありますが、根拠はありません。しかし、“見えにくいエアロゾル”中には通常の大気中濃度を上回る有害物質があるわけですから、受動喫煙者の健康を脅かす可能性があると考えることが合理的である」と述べています。
スケールの大きい話になってきましたが、電子タバコも周囲への影響についてはないわけではなく、妊娠の可能性のあるご婦人方にとっては注意が必要なものであることは間違いなさそうです。